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Growba®モンテッソーリ・プレスクールが幼児教育を実施する目的について(2)

非認知的能力を開発する

· 幼児教育,子育て,しつけ,非認知能力

こんにちは、Growba®モンテッソーリ・プレスクール代表・主任教師

さじ ゆきこ です。

今回は2回に分けて、世界の幼児教育の流れからみた日本の幼児教育の現状と、Growba®モンテッソーリ・プレスクールが果たすべき役割について書いてみたいと思います。

本日は非認知的能力について掘り下げします。

決定的なデータ:ヘックマンとペリー教育プログラム

格差研究の第一人者である橘木俊詔・京都大学名誉教授が最近下記コラムを執筆されました。

ノーベル経済学賞受賞のジェームズ・ヘックマンの主張は、教育に対する社会的資本投資は就学前にすべき、ということです。考えてもみれば明らかですが、幼児期というのは赤ちゃんが立派に子どもへ成長を遂げる段階で、その時期に脳の発達のみならず色々なことが「(ある部分は)大人レベルに」出来るようになる時期でもあります。

一方で、思春期に差し掛かった子どもたちに「やりなさい」と言っても反発されるのが関の山です。

そういった観点からすると、ヘックマンの主張する社会的資本投資のあるべき姿とは、

  • 幼児の脳の形成や発達段階を考え、就学前の時期に
  • 非認知的能力の開発に重点的に投資する

ことが有益であるということです。この部分については日本の教育に対する投資の額も時期もピント外れだと思います。

ヘックマンの主張の第2ポイントである非認知的能力の開発の必要性については、記事のP.2に詳しく書かれていますが、「ペリー教育(幼稚園)プログラム」と呼ばれる米国で1960年代から行われている社会実験が有名です。

キーワード「非認知的能力」とは?

ペリー教育プログラムとは、非認知的能力教育を施したサンプルグループ(実験群)とそうでないサンプルグループ(対照群)の「その後の人生」を追っかけたものです。2000年代には実験開始から40年後をまとめた報告書が開示され、両サンプルグループ間で統計的に有意な差異(5歳時では就学準備、14歳時点では学校の出席と成績、19歳時点では高校の卒業率、そして、27歳と40歳時点では収入や犯罪率や持ち家などで、実験群の方が対照群よりもが優れた結果をだした)が認められました。

ここで特筆すべきは、幼児期に開発された非認知的能力はその後(少なくとも40年間)影響をし続ける、ということです。

またビジネス書でもある「GRIT やりぬく力」でも、社会的成功と非認知的能力の相関が、学歴などの認知的能力との相関より強いことは指摘されています

モンテッソーリ教育と非認知的能力の関係

私たちGrowba®モンテッソーリ・プレスクールのメンバーが最初にモンテッソーリ教育の話を聴いたとき、当時売れ筋のビジネス/教育書であった「学力の経済学」(中室牧子著)の内容と大きく合致していることに衝撃を受けました。

中室先生の書籍はヘックマンやペリー教育プログラムの話題を基に幼児期の非認知的能力の開発の必要性を一般人に分かりやすく説明した最初のものではないでしょうか。

  1. 忍耐力-モンテッソーリでは他の子がやっているお仕事を終わるまで我慢します
  2. 自制心-モンテッソーリでは他の子がやっているお仕事を触りたい心を自制します
  3. 向上心-モンテッソーリではお仕事を出来るまで繰り返し試行錯誤します
  4. 意欲-モンテッソーリでは自分でお仕事を選択します
 
そして下の図のとおり、脳の発達過程とモンテッソーリ教育の敏感期は連動しています。これが「モンテッソーリ教育をやれば、どんな子でも無理なく一定の効果を出せる」理由です。
脳の発達過程とモンテッソーリ教育の敏感期の関係

(まとめ)Growba®モンテッソーリ・プレスクールの目的は「非認知的能力の開発」にあります

これまで述べてきたことをまとめると、社会での成功を含め、自立した子どもに成長させる鍵は、

  • 就学前児童に良質な幼児教育を施す

こと。そして、「良質な幼児教育」の具体的な内容は

  • 「インプットで知識の先取りする認知能力の育成」

ではなく

  • 「非認知的能力の開発、育成すること」

にあると言えそうです。

 

そしてGrowba®モンテッソーリ・プレスクールの設立目的は、まさにこの非認知的能力の開発、育成をモンテッソーリ教育を通じて行うこと、にあります。

いかがでしたでしょうか。

2回に分けて、幼児教育をしなければいけない意義、および幼児教育に本来求められる能力開発とは、という2点について掘り下げてみました。

 

これから日本のみならず世界的に社会が大きく変容する時代に入ります。

しかしOECDのデータを見ると「ほとんど日本だけ」が幼児教育不毛になっており、ますます競争力が落ちてくる可能性があります

  • 脳の発達過程において適切で高品質な教育をさせること
  • ただしそれは「先取り」や「教え込み」ではない

ということを知るいい機会にしていただければ嬉しいです。

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