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Growba®モンテッソーリ・プレスクールが幼児教育を実施する目的について(1)

幼児教育の必要性について

· 幼児教育,子育て,しつけ,非認知能力

こんにちは、Growba®モンテッソーリ・プレスクール代表・主任教師

さじ ゆきこ です。

今回は2回に分けて、世界の幼児教育の流れからみた日本の幼児教育の現状と、Growba®モンテッソーリ・プレスクールが果たすべき役割について書いてみたいと思います。

本日は世界の幼児教育の流れと日本の現状について論考します。

(背景)世界の流れは1歳からの幼児教育。日本も同じように見えるが、大きな違いが

(下の写真をクリックすると日経新聞の記事にリンクします)

世界、とりわけ欧州と米国においては1歳から3歳までに言語と情緒(これは我慢強さなどの非認知的能力;詳細は後述)を中心とした学習活動を積極的に行っています。これはモンテッソーリをはじめとする教育法が、大人の指示による指導ではなく、子どもがその時期に持っている「学びたい欲求」に働きかけ、主に子どもの五感と手指への刺激を通じて脳を開発する、という方法をとっており、親がその効果をよく理解していることが背景にあります。

特に米国では、子どもは「何もできない儚い存在(だから親が面倒をみなくてはいけない)」ではなく「最初から出来ないのは当たり前。失敗させ経験させることで早く自立させ、自分で何でも出来るようにさせる」という子育ての文化背景があり、モンテッソーリなどと相乗効果が高いと言われています。

脳の発達過程

日本の幼児教育:「親の苦手意識」と「先取り」

対して、日本の幼児教育の現状はどうでしょうか。

OECDが調べた上のグラフは日本の幼児教育界ではとても有名で、このグラフを根拠に日本の幼児教室は「だから0歳からの教育が重要なんです」と力説します。

しかし残念ながら多くの日本の大手幼児教室チェーンには、幼児への働きかけや幼児に遊んでもらうアクティビティに、彼らが開発した独自の系統だった理論的背景のある教授法や教育的意味のある用具の選定の基準、は存在しません。つまり、モンテッソーリやドーマンなど系統だった理論的背景のある用具などを部分的に真似て導入しているに過ぎず、親が見て「何となくよさそう」という雰囲気でやっているレベル、もしくは小学校以降の教育実績のブランド(算数教育で有名)ものです。

こうした違いが起こる背景には2つ理由があります。1つ目の理由は上記のような幼児教育施設の場合、「(OECDのデータはあるが)所詮0歳から3歳までは先生の言うことはどうせ理解できないので何となく知育的な用具で遊ばせておけばよい(あるいはそれを使用する時間でお金をとればよい)」という大人(教室運営者、先生)の理解度の低さが前提に教室運営されているからです。

もう1つの理由が、「(大人が言うことを子どもが理解できるのは)3歳からなので、幼稚園は3歳からスタートする。それ以前の0-3歳児へはそこに接続する『先取り』をすればよい」とする考え方が一般的だからです。

実際、就学前児童の子を持つ親向けの雑誌「プレジデントFamily」などでは3カ月に1回は算数特集記事を掲載しています。算数の特集記事が頻繁なのは、(英語もそうですが)親の苦手意識もあってか、

  • 子どもには算数(や英語)が苦手にならないでほしい
  • それには先取りして学ばせるべき

と考える親(読者)が多いから、と推察されますが、就学前教育に関しては特に「脳の発達過程を考慮しないインプット」は子どもを勉強嫌いにする可能性が高く逆効果だと考えます。(下の写真は近所の幼児向け英語スクールの壁に貼ってあったチラシ例。最下部「教室で先取りが出来るから安心だね!」に注目。)

「先取り」をすることは「親の安心」

また、次回詳細に書きます「ペリー教育プログラム」のもう一つの調査結果だけ先にご紹介します。就学前にインプットを中心とした「認知的能力(IQ)」向上の取り組みと調査結果です。

認知能力は8歳までに差異が無くなる

いわゆる「先取り」をさせた効果は概ね8歳で無くなります。つまり就学前にインプット学習したとしても、

  • 勉強嫌いを増やす可能性は高く
  • 効果は永続しない

という、恐らく親御様たちが想定した真逆の結果となります。

次回は「非認知的能力」について掘り下げます。

いかがでしたでしょうか。

  • 日本の親が幼児教室に求めることが世界の潮流から大きくずれていること
  • 却って子どもにストレスを与えてしまう可能性があること
  • 就学前児童へのインプット先取り効果は8歳に消えてしまう(追いつかれる)

上記ポイントをよく考え、投資効果の高い教育に子どもを触れさせることを検討するのがよいと考えます。

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